26年度診療報酬改定の影響かな。
医療機関看護管理者からの講演依頼が例年以上に増えている。
26年度は、すでにスケジュールはパンパンですので、まずはご自身で病院の現状を整理してみましょう!
1.地域連携室、医療福祉相談室、様々な名称で、退院相談に対応していた部署があるはずです。
院内で孤軍奮闘してたMSWや、看護師に院内の課題をヒヤリングして整理する事から取り組みます。
看護管理者の方は、頭の中で「入院決定〜入院後第1・2・3段階」をイメージして、現場からの意見を
整理してください。
緊急入院と計画(予定)入院は当然第1段階は違ってきます。
実務者が、対応している患者の退院困難要因がどこにあるかも、確認してください。
医療的な問題が大きいのか、社会的な要因による事なのか。
2.自院の機能・病床数・高齢者(75歳以上)の占める割合、これは病棟別で出す
病棟・診療科によって、退院困難患者に特徴があります。
病棟管理者からのヒヤリングで整理できます。
同法人で在宅事業を展開している時は、訪問看護やケアマネ事業所からの評価を聞く。
「胃が痛くなる話」もたくさん聞こえます。でも、まずは地域から見える問題を表に出して
そして、自院で解決できること、地域と協働で取り組むこと、住民との合意形成が必要な事
解決に向けた戦略を立てます。
3.退院支援に看護師が取り組み始めると実は、看護提供そのものの課題が浮き彫りになります。
いわゆる病棟で「ケアコーディネター」が不在という事です。
受け持ち看護師が機能していない、看護がチームで動けていないという事です。
そして患者に寄り添う看護ができない状況が見えてきます。
4.退院調整看護師やMSWは、実は地域も含めた「ケアコーディネーター」です。
病棟や外来での「ケアコーディネーター」は看護チームの重要な役割です。
このプロセスで、まずは看護管理者が動き出してください。
退院調整看護師は看護のプロです。
是非、一歩を踏み出してください。
そして病棟・外来で提供される看護も、「病院完結」から「地域完結」へとシフトする時代です。
26年度はこの流れで進めてみてくださいね。
2014年06月13日
看護管理者で取り組める退院支援システム構築
posted by 宇都宮宏子オフィス at 17:40| アドバイザー事業の活動日記