FBから
京都府看護協会では、基金事業として「在宅を支える体制整備と相談事業」に取り組んでいます。看護管理8月号(医学書院)にも紹介しています!
私も関わらせて頂いている一つの事業の報告です。
山城地区(京都府南部)での「在宅療養地域推進会議」
病院看護管理者・訪問看護所長・介護施設ナース(看護職能U委員)・山城北・南保健師が集まり、「がん患者さんの在宅療養移行」を、5つの病院の事例振り返りを中心に、この地域の特徴も踏まえ、外来・入院時・訪問看護導入時・介護施設との連携等、「分岐点」を意識しながら、地域で共有したいコンセンサスや知識を、みなで議論しています。
6病院からの事例を受け、地域で活用できる「事例から『おうちへ帰ろう』を叶えるヒント集(案)」を作ります。
「看護サマリー」のようなものではなく「在宅療養移行看護連携シート(案)」も作成していこう、
病院〜訪問看護、だけではなく、「介護施設」〜病院 の場面でも使えるもの。
特養とか、介護施設では、びっくりするくらい「医療情報」が少ない。病院とは違うけど、「暮らしを、最期の時までを支えるために必要な医療・看護情報」あるよね。
この地域でよくみられるパターンですが、がんと診断されると、京大・府立、そして医療センターと京都市内でがん治療受けに行く。...
そして、治療の限界が見えると、「もうそろそろ地域で」と、医師からの紹介状1枚持って、地元の外来に患者は来ます。
いろんな思い(くやしさやそれでも残された時間でやりたいこともイメージしつつ)を持って外来受診、でも「頑張ってきましたね、これからは私達があなたの暮らしを、願いをサポートしますよ、一緒に考えていきましょうね」とナースや医師の言葉かけがないまま、外来通院をして、「緊急入院」で最期を迎えています。
「がんと向き合いながら、それでも自分らしさを何とか持ちながら、この町で生ききりたい」をナースとして支える、つなぐために何が必要かを、会議で議論してきました。ナースだけでは乗り越えられない病院医師の問題も見えてきた。
でも、私は、この間の会議を通して、熱く語る仲間になったことが何より嬉しいです。
看護協会の二人の常任理事ががっぷりかかわってくれている事も、大きいなあ、
年度末には府民公開講座も予定しています。ファイト!京都のナース達!
色づき始めた京都から 2015.11
posted by 宇都宮宏子オフィス at 10:01|
アドバイザー事業の活動日記